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/ 2022.5.24

【報告】八女茶山おどりの普及活動について

少し汗ばむほどの五月晴れとなった5月4日みどりの日に行われた「八女新茶まつり」。 

そのフィナーレで、《八女茶山おどり》を披露してきました。 

今回披露した《八女茶山おどり》は、地域とアートの関係について考える「奥八女芸農プロジェクト」として、2019年にソーシャルアートラボと認定NPO法人山村塾との協働の中で生まれました。(https://www.youtube.com/watch?v=rBoEMesdr3Y&t=3s

▼奥八女芸農プロジェクト 2019 報告動画(映像撮影・編集:仁田原 力)▼ 

八女地域では、もともと、民謡「八女茶山唄」に合わせて踊る「八女茶山おどり」が、高度経済成長期に創られ、まちのあちらこちらで踊られていました。しかし茶摘みや茶揉みが機械化され、時代とともに社会が変化する中で、茶山唄が歌われる機会も少なくなり、踊る機会もなくなっていました。 

ソーシャルアートラボ、山村塾、そして振り付けを担当した民俗芸能アーカイバーの武田力さんは、この八女茶山唄に注目し、地域の小規模多機能ホームに通い、プロジェクトのメンバーとともに、この地で長年暮らす方々にお話を伺いながら創作活動を行いました。 

「八女茶山おどり」は、茶摘みを通じて人と人が出会い、縁を結ぶ様子を表すように、円を描いて、順番に踊る相手が変わっていきます。今回の新茶まつりでは、武田さんの発案で、2人組で踊ることに。さらに唄の間奏の間にランダムに次に踊る相手を見つけて踊るという方法をとりました。一緒に踊った観客のみなさんは、はじめは戸惑う様子もありましたが、繰り返すうちに段々と盛り上がり笑顔で踊ってくださいました。祭りに集まったたくさんの観客の方々に踊りを伝えることができたことは、とても有意義だったと思います。 

山村塾代表の小森耕太さんは、「古くからある踊りも今回披露する踊りも、これを機会に、また広くみんなに踊られるおどりにになって、お茶の里八女が盛り上がっていけたらいいなと思います。」とあいさつし、大きな拍手が起こりました。 

情報

日程

2022年5月4日 10:00−15:00

 

 

場所

八女伝統工芸館駐車場・鉄道記念公園(福岡県八女市本町2-123-2)

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