Missions

ミッション

社会包摂デザイン・イニシアティブは、研究者どうしの連携を促進し、産学官民のハブとなるシンクタンクの役割を担う組織となることで、もの・こと・サービス・社会制度等から構成される地域社会のケアや雇用等の「仕組み」を、包摂型社会という新しい理念のもとで一体的にデザインし、それを適切に運用することを目指します。

そのため、社会包摂デザイン・イニシアティブでは、研究・教育・実践・提言の相互連関をつねに意識し活動を行っていきます。

  • 研究:異なる分野の研究者どうしの連携を密にしながら、課題の背景にある「仕組み」にアプローチする研究を推進します。
  • 教育:課題を生み出す「仕組み」を理解し、新しい視点から解決に導くデザイン提案ができる人材をさまざまな形で育成します。
  • 実践:包摂型社会という新しい理念のもとで従来の「仕組み」を再デザインし、社会実装します。
  • 提言:研究・教育・実践で得られた知見をもとに、包摂型社会を実現するためのデザイン提言を積極的に行います。

戦略的課題

令和3〜6年度は、以下の5点に注力しながら活動を展開します。

1. 課題解決法の刷新

解決困難な課題に対して直接的な解決を探るという従来の方法には限界がある。特に「多様で包摂的な社会の実現」という一見矛盾した二つの課題を両立させるには、これまでとは異なるデザインのアプローチが必要とされている。本取組では、日常では顕在化していないより本質的な課題を発見するための分析に注力するとともに、その方法の体系化に努める。

2. シンクタンク機能の強化

イノベーション創出には、プロジェクトに関わる多様なステークホルダーと研究者間の密接なコミュニケーションが不可欠である。本取組では、さまざまな分野の研究者間のコミュニケーションを円滑化するとともに、学外の多様なステークホルダーからの情報を集積・整理し、シンクタンク機能の充実を図る。

3. 法務戦略

イノベーションが生まれても、既存の法律や行政システムとの折り合いが取れず、社会実装が困難になることも少なくない。本取組では、専門家と連携して法律・条例等について検証し、新しい「仕組み」のデザインを社会実装する際の法務戦略を検討する。

4. 国内外の調査

イギリスには「社会的処方」や「認知症アクションアライアンス」と呼ばれる社会制度があり、医学的処置と地域の活動・サービスを連携させることで、財政負担を軽減しながら、慢性疾患やメンタルヘルス、認知症などを抱える人のウェルビーイングの向上を図っている。また、国内にも小規模ではあるが、いくつかのユニークな取組が存在することがわかっている。本取組では、このような「仕組み」に関する国内外の事例を詳しく調査し、新たな知見を得ることから、独自の「仕組み」を考案していく。

5. 教育との連携

包摂型社会の実現に貢献するデザイン人材の育成は喫緊の課題となっている。本取組では、学部や大学院の教育において、社会包摂デザインに関わる講義や演習科目を提供し、研究と教育の連携を図る。令和3年度からは、高年次基幹教育科目「社会包摂デザイン」を開講する他、演習科目においても、社会包摂デザインに関連したプロジェクトを推進していく。