Chronology

1869
明治2年

慈善組織協会COS設立

19世紀のイギリスでは資本主義が発展するとともに貧富の差が拡大していました。
貧困に苦しむ人に対して個々の慈善活動が行われていたのですが、救済漏れや不正受給などがあったため、各慈善団体をまとめて広く援助しようとしたのがCOSです。
友愛訪問員と呼ばれるボランティアが家庭訪問をするという形で始まりました。この友愛訪問員がケースワーカーの起源です。

セツルメント運動では貧困の原因を「社会」にあると考えました。
一方でCOSでは貧困の原因を「個人」にあると考えました。
つまりCOSでは、自助の考えに基づき「貧困の原因は個人にある」として貧困者に生活態度の改善を促し、「救済に値する貧困者」と「救済に値しない貧困者」を区別したのです。
前者はCOSで、後者は新救貧法での救済になりました。

page top >