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/ 2022.4.22

福岡県主催「第52回特別展 ジェンダー 性にまつわる思い込みを疑う」 レポート

春日市にあります福岡県人権啓発情報センター クローバープラザ7階にて、第52回特別展「ジェンダー 性にまつわる思い込みを疑う」が、2021年12月4日(土)〜2022年3月19日(土)で開催されました。

 主催:福岡県/(公財)福岡県人権啓発情報センター
 後援:福岡県教育委員会/福岡県人権啓発活動ネットワーク協議会

この特別展に、九州大学社会包摂デザイン・イニシアティブ(DIDI)も展示協力をしており、九州大学で開催した「ことばとジェンダー展」の作品の一部を、関連展示していただきました。

性にまつわるキーワードを集めた「ジェンダーかるた」
漢字の成り立ちを説明したパネル

3月18日に、DIDIスタッフで現地へお邪魔しまして、センターの職員さんに案内いただきながら展示を拝見しました。

今回の特別展は、下記のような展示目録でした。
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プロローグ「ジェンダーってなんだろう」
 第1章 ジェンダー/ 理解に役立つキーワード
 第2章 ジェンダーの視点で社会を見る
 第3章 具体的な活動からジェンダー問題を考える

参考図書や関連展示、また、福岡県のジェンダーギャップを様々な数字データでまとめられた動画
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今回の特別展のテーマ「性にまつわる思い込みを疑う」に関して、身近な事例から問いかけるパネル展示がたくさんありました。
福岡県の様々なジェンダー・ギャップを数字で示す動画。
とてもわかりやすいスライドで、印象に残る展示でした。

今回の特別展にあたっては、有識者として
 筑紫女学園大学現代社会学部 准教授 赤枝 香奈子さん
 福岡県人権啓発情報センター 前館長 井上 洋子さん
 NPO法人福岡ジェンダー研究所 理事 武藤 桐子さん
の指導・協力を受けながら、センターの職員さんたちで展示物の選定や展示方法について工夫を凝らして実施されたそうです。

従来の特別展において、来館者アンケートで「文字解説の多い展示なので、見るのが疲れる」などの声が多かったとの事で、他機関が主催する様々な展示会のディスプレイ方法を参考に、「より来館者の心に入っていくような、ビジュアルに訴える展示を」と尽力されていました。
センター側としての「今後も展示方法の向上を図っていくため、デザインの専門家に協力いただきたい」というお話を伺い、「人権行政とデザイナーとの連携」の必要性を改めて感じました。

また、今回の特別展を近隣の市の人権政策・男女共同参画担当の職員さんが見られて、
後日、「我が市での男女共同参画イベントにも、九州大学から作品展示をお願いできないか」というご相談も頂きました。

このような行政との連携は、九州大学社会包摂デザイン・イニシアティブとしても大いに歓迎いたしますので、同様のご希望がございましたらぜひお問い合わせください。

 お問い合わせ先:
   九州大学社会包摂デザイン・イニシアティブ事務局
   E-mail: didi-office★design.kyushu-u.ac.jp ★を@に置き換えて送信ください。
   TEL: 092-553-4552

【関連情報】

九州大学社会包摂デザイン・イニシアティブでは、2021年度に福岡市男女共同参画センター・アミカスと連携して、「写真とことば」ジェンダーデザイン・コンテストを開催しましたが、
引き続き2022年度も開催予定です。
詳細は後日、公開いたします。

九州大学社会包摂デザイン・イニシアティブは、ジェンダーに関する様々な活動や寄稿などを行っております。下記も、ぜひご覧ください。

〔関連リンク〕

●産学官連携ジャーナル2021年12月号(国立研究開発法人科学技術振興機構)
特集「ジェンダーとダイバーシティを考える」pp.7-9
「写真とことば」ジェンダーデザイン・コンテストと新たな多様性教育
寄稿:中村美亜准教授(https://www.jst.go.jp/tt/journal/journal_contents/2021/12/2112-03_article.html

●九大広報2021年11月号(九州大学)
特集1  pp.3-6
「私たちが考える多様性とは?」
中村美亜准教授と学生2人との対話を収録
https://www.kyushu-u.ac.jp/f/46198/kyudaikoho123_web.pdf

●九州大学LGBTsサポートガイド(2020年6月1日発行)
https://www.kyushu-u.ac.jp/f/39712/LGBTsサポートガイド2020.pdf

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