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【終了しました】2024年2月10日(土)「第4回 半農半アートフォーラム〜農とアートがひらくコミュニティ〜」九州大学大学院農学研究院×九州大学大学院芸術工学研究院

2024.1.15

日時: 2024年2月10日(土)14:00-17:00 (開場13:30)
※紙で配布しておりましたチラシでは16:30終了と印字していましたが、
 正しくは上記の通り「17:00終了」です。

会場: 九州大学大橋キャンパス デザインコモン2階
     〒815-8540 福岡市南区塩原4-9-1

2000年代以降に全国各地で隆盛した芸術祭ブームは、地方自治体による芸術祭の林立を経て、次の時代に入ろうとしています。また、多様な芸術祭の開催地が農村地域であることは多々あれど、芸術家や芸術の関係者による言説の中で、農村文化の持続可能性に注目し、その文化的価値を幅広く捉え直す視点は不足しているように感じられます。九州大学ではこのような視点をふまえ、2015年ごろより、「アート×農」に関する議論を活性化してきました。

今回のフォーラムでは、九州大学が関わる実践や、九州各地の事例調査などを踏まえ、「アート」と「農」、それぞれの領域で議論されていることや、民俗芸能の継承、アートプロジェクトの現場での報告などから、「農とアートがひらくコミュニティ」について考えます。

※参加費無料

事前申込制です。
下記アドレスよりアクセスし、申込事項に記入をお願いします。
申込締切日/2024年1月31日(水)まで
https://forms.gle/w5Am9963DXTdet1y7

《お問い合わせ》
九州大学大学院芸術工学研究院附属社会包摂デザイン・イニシアティブ 
半農半アートフォーラム担当
MAIL :sal-cul@design.kyushu-u.ac.jp

主催:九州大学大学院芸術工学研究院社会包摂デザイン・イニシアティブ
共催:九州大学大学院農学研究院附属国際農業教育・研究推進センター
助成:九州大学令和4年度人社系学際融合プログラム030
     「「半農半アート」のライフスタイルを通じた未来の農村社会デザイン」

当日は、音声を文字化するアプリ「UDトーク」を活用したリアルタイム字幕をご提供します。その他、当日の配慮についてご要望等がありましたら、可能な範囲で対応いたしますので、申込みフォームの「自由記述欄」にお書きください。


【プログラム】

第1部  [進行] 朝廣 和夫

研究・実践報告(各20分)
1 授業「創造農村デザイン演習」から生まれるもの
   廣政 恭明   九州大学大学院農学研究院 准教授
   長津 結一郎   九州大学大学院芸術工学研究院 准教授
2 高千穂夜神楽と社会包摂
   森 千鶴子  九州大学大学院芸術工学研究院学術研究員

話題提供(各15分)
・農村でのアート活動の現状と課題
   松﨑 宏史  美術家 / 株式会社Studio Kura代表
・農とアートをつなぐ生き方
   安倍 智子  農民芸術家 

ディスカッション(30分)

第2部  [進行] 長津 結一郎

農とアートの相談室(80分)
 登壇者と参加者とが混ざり合い、ワールドカフェ形式で農とアートについて語り合います。
[オブザーバー]
野村 久子   九州大学大学院農学研究院准教授
武田力  演出家 / 民俗芸能アーカイバー

参加申込:定員…対面40名 オンライン配信なし


登壇者紹介

野村 久子 (のむら ひさこ)
九州大学大学院農学研究院附属国際農業教育・研究推進センター 准教授[農業資源経済学]
英国・マンチェスター大学博士課程修了、博士(学際)。専門は開発学、農業経済学、環境経済学。持続可能な資源の利用と管理、持続可能な農業の実践とその適応についてエビデンスに基づく政策評価や政策提言につながる研究を行う。主な著書は『EUにおける農業環境支払制度と草地農業の持つ多面的機能の保全』『草地農業の多面的機能とアニマルウェルフェア』、『阿蘇地域における農耕景観と生態系サービス』など。

廣政 恭明 (ひろまさ やすあき)
九州大学大学院農学研究院附属国際農業教育・研究推進センター 准教授[生物化学]
九州大学において学位取得後、理化学研究所、米国カンザス州立大学を経て現職。専門はタンパク質化学。教育では、次世代型農学「アグリバイオ」を武器として、世界を舞台にグローバルな活躍ができる人材を育成するためのプログラムであるグローバル人材育成事業のほか、農学部における国際教育・研究事業、派遣・インバウンド事業を海外の大学と企画、実施している。

松﨑 宏史(まつざき ひろふみ)
美術家、株式会社Studio Kura代表
1979年福岡県⽷島市⽣まれ。広島市⽴⼤学芸術学部油絵科 卒業後、ドイツハノーバー専科⼤学で版画を学ぶ。その後ベルリンのアートセンター タへレスで活動。美術家、株式会社StudioKura代表、国際芸術祭 ⽷島芸農実⾏委員⻑。2009年アートカンパニー Studio Kura を設⽴。⽷島から世界へ⽂化発信をモットーにアーティスト・イン・レジデンス、美術教育、ファブラボ事業を⼿がける。

安倍 智子(あべ ともこ)
農民芸術家
福岡教育大学卒業後、有機農家・八尋幸隆氏と出会い、農業の道へ進む。 “めぐる生命”をコンセプトに、農業を営みながら土や育てた野菜、種などを用いて作品を制作。 発表後は畑の土に還し、そこでまた野菜を育て、生命を繋げる、という表現活動を行う。 自然、農と人を美術で繋げたいと考えており、美術教育の中にも農を取り入れている。 あべ農園 はこべのうた代表、幼稚園アートクラス講師、福岡教育大学栽培学研究室研究補助など。

武田 力(たけだ りき)
演出家・民俗芸能アーカイバー
俳優として欧米を中心に活動後、演出家に。過疎の進む滋賀県朽木古屋集落の六斎念仏踊りの復活/継承に関わるなど、民俗芸能の構造から現代社会を観客と軽やかに思考する作品を展開する。近年では、フィリピン・Karnabal、中国・上海明当代美術館の招聘を受け、作品を制作した。横浜市芸術文化振興財団2016, 2017年度クリエイティブ・チルドレン・フェロー、2019年度国際交流基金アジアセンターフェローにそれぞれ選定された。

朝廣 和夫(あさひろ かずお)
九州大学大学院芸術工学研究院教授 / 緑地保全学
博士(芸術工学)。専門は緑地保全学。1993年九州芸術工科大学芸術工学部環境設計学科卒業後、里地・里山の保全、都市緑地の保全等の教育研究を進める。平成24年7月九州北部豪雨の後に、「中山間地水害後の農林地復旧支援モデルに関する研究」を推進し、「災害後の農地復旧のための共助支援の手引き」を公開。中山間地の自然・生活の豊かさの保全には、アートが必要ではないか、という視点でソーシャルアートラボで活動中。

長津 結一郎(ながつ ゆういちろう)
九州大学大学院芸術工学研究院准教授 / アーツマネジメント
アーツ・マネジメントや文化政策に関する研究や実践を通じて、異なる立場の人々がどのように協働することができるのかを探求。近年は舞台芸術分野で起こっていることへのフィールドワークや分析を軸にして、現場からの視点をもとにした理論構築や社会実装を試みている。ソーシャルアートラボで2016年から八女市黒木町笠原地区との協働により、アートプロジェクトの企画運営や奥八女芸農プロジェクトの立ち上げを行う。

森 千鶴子(もり ちづこ)
九州大学大学院芸術工学研究院学術研究員 / 地域支援ライター
広告制作会社のコピーライターとして出発し、福岡にUターン後は、農業や食の専門誌等に寄稿しながら、九州を中心に農山漁村を訪ね歩く。各地の生活文化を記録し、食の伝承をすることをライフワークとながら、地域づくりの支援、特産品の開発や都市農村交流の支援等も行う。地域住民が足下の地域を「歩く、見る、聞く」ことにより、自らの地域をつくる「地元学」の実践も行っている。

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