Project

多様性に応えるピクトグラムのデザイン

2021.6.3

多様な人、多様なメディアが混在する現代社会において、ピクトグラムには、標準的な人やメディアへの最適化を目標とする『標準化』では、解決出来ない課題が存在します。例えば、知的障害や自閉スペクトラム症、認知症を有する人にとって、日本の標準規格JIS案内用図記号のピクトグラムは、理解度が低いものがあることが報告されています。「一見して意味がわかる」はずのピクトグラム が、「見てもわからない」という現象が起こっているのです。

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図1. 知的障害・自閉スペクトラム症を有する人が使用している多様な記号表現

本プロジェクトでは、多様性を包摂するため、人やメディアによって、ピクトグラムを選ぶことができるスケール(調整)型デザインの提案を目的とします。そのために、標準化以前の歴史リソースの調査、デザイン試作、人を対象とした調査を実施します。

図2. 標準化以前の歴史リソース:R. モドレイの『ピクトリアル・シンボル』(1942)に掲載された多様な形態のピクトグラムとコミック的表現への展開

参加メンバー

  • 伊原久裕 社会包摂デザイン・イニシアティブ 教員
  • 工藤真生 社会包摂デザイン・イニシアティブ 教員
  • 李フジョン 九州大学大学院芸術工学府博士後期課程

▶︎2022年度DIDI年次報告書・工藤先生 社会包摂デザイン研究会・勉強会「社会包摂と創作活動」
▶︎2022年度DIDI年次報告書・伊原先生・工藤先生 ワークショップ、調査

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