2023年3月1日(水)16:30〜19:00
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「社会包摂デザインのプロセスを体験するロールプレイ型ワークショップ」第1回は、九州大学人間環境学研究院の田北雅裕先生をゲスト講師に迎えて実施しました。田北先生が制作した「TOKETA」は、里子や実子など、これから里親家庭で過ごす子どもたちのためのフォスタリングカードキットです。
・一般社団法人福祉とデザイン
https://welfare-design.org/
・フォスタリングカードキット『TOKETA』
https://toketa.jp/

もともとは「里親制度理解のための、子ども向けのパンフレットを作ってほしい」という依頼だったところ、当事者や関係者にヒアリングを重ねて検討した結果、パンフレットでなくカードゲームのキットという成果物に至ったという経緯があり、そのプロセスが演者による寸劇によって紹介されました。
(写真:演者によるエピソード寸劇と、それを見て「TOKETA」の制作プロセスについて知る参加者たち。制作プロセスにおけるターニングポイントを4つの場面に分けて寸劇で表現された。)



参加者は3人ずつ3つのグループに分かれ、エピソード寸劇の場面ごとに「このターニングポイントに立った時、自分ならどうする?」とグループ内で話し合いました。また、グループディスカッションの内容をそれぞれ発表してもらい、全体でシェアしました。



各グループからの発表を受けて、田北先生から実際の制作過程で大事にしたポイントなどの説明がありました。里親家庭における人間関係は個別性が高く、ある家庭でうまくいく方法が別の家庭では逆効果になりうるリスクがあることや、子どもと大人がフェアな関係であることが重要だという話がありました。



最後に、「TOKETA」の完成品の実物を見ながら、田北先生を囲んで質疑応答を行いました。
下記に掲載しているダイジェスト記録動画および
ワークショップ企画の経緯と、実施後の振り返り も、ぜひご覧ください。

田北 雅裕(たきた まさひろ)
九州大学人間環境学研究院教育学部門講師。修士(芸術工学)。専門はまちづくり、コミュニケーション・デザイン、教育デザイン論。「デザイン」の技術/思考を基礎としながら、社会福祉士の立場も活かし、主として子ども家庭福祉や教育の現場において多様な関係者と協働しながら課題を解決していく実践に重きを置いている。
情報
日時
場所
九州大学大橋キャンパスデザインコモン2階
参加者
9名
参加費
無料
ゲスト講師
田北 雅裕(九州大学人間環境学研究院教育学部門講師)
ファシリテーター
森重 裕喬(株式会社ホーホゥ取締役)
運営スタッフ
古賀 琢磨(NPO法人ドネルモ)
写真撮影
雨宮 康子
動画撮影
坂口 幸司
演者
上条 拳斗、せと よしの