Archive

/ 2023.4.21

【レポート】第2回 社会包摂デザインのプロセスを体験するロールプレイ型ワークショップ

「社会包摂デザインのプロセスを体験するロールプレイ型ワークショップ」第2回は、九州大学キャンパスライフ・健康支援センターの羽野暁先生をゲスト講師に迎えました。羽野先生が携わった九州大学伊都キャンパス(椎木講堂前)のキャンパス案内図は、色覚の多様性に配慮して制作されたものです。

・九州大学らくちんラボ
https://barrierfreelab.amebaownd.com/posts/11143071

左上)当初設置されたキャンパス案内図(3色覚の人の識別色を基点にした配色デザイン)
左下)当初設置されたキャンパス案内図(2色覚の人の見えのシミュレーション)

右上)色覚の多様性に配慮しリニューアルされたキャンパス案内図(3色覚の人の見え)
右下)色覚の多様性に配慮しリニューアルされたキャンパス案内図(2色覚の人の識別色を基点にした配色デザイン)

ワークショップでは、大学の施設関係の職員、色覚の研究者、サインのデザイナーなどの関係者らと相談しながら実際にキャンパス案内図が設置されるまでのデザインプロセスが、演者によるリアルな再現寸劇で紹介されました。

参加者どうし小グループで、デザインプロセスの課題や自身の考えを話し合います。グループディスカッションの後は、話し合った内容を発表してもらい、全体でシェアしました。

各グループからの発表を受け、羽野先生から、公共空間の設置物を作り替えることの難しさや、社会包摂的なプロダクトを導入するにあたって「理解の壁」「技術の壁」「予算の壁」の三つの壁を乗り越えねばならないという話がありました。

下記に掲載しているダイジェスト記録動画および
ワークショップ企画の経緯と、実施後の振り返り も、ぜひご覧ください。

【関連リンク】
・九州大学らくちんラボ
 https://barrierfreelab.amebaownd.com/

・日本サインデザイン賞受賞「色覚の多様性に配慮した九州大学キャンパス案内図」
 https://www.kyushu-u.ac.jp/f/41500/20_11_30_2.pdf

羽野 暁(はの さとし)

九州大学キャンパスライフ・健康支援センター特任准教授。博士(工学・九州大学)。専門は土木デザイン。
九大キャンパス案内図(日本サインデザイン賞)、やまだばし思い出テラス(土木学会デザイン賞、キッズデザイン賞)など。 

第2回 ダイジェスト記録動画

情報

日時

2023年3月3日(金)14:00〜16:30

場所

九州大学大橋キャンパス 印刷実験棟2階 講義室(2)207号室

参加者

12名

参加費

無料

ゲスト講師

羽野 暁(九州大学キャンパスライフ・健康支援センター特任准教授)

ファシリテーター

三好 剛平(三声舎代表)

運営スタッフ

見野 由美子(NPO法人ドネルモ)

写真撮影

雨宮 康子

動画撮影

仁田原 力

演者

山下 晶、幸代

page top >