Topics > |

【終了しました】6月21日(水)第6回半農半アート研究会「農×アート」現場からの報告 〜宮崎県西臼杵地域を例に〜

2023.5.25

■開催趣旨

九州大学社会包摂デザイン・イニシアティブ(DIDI)では、農村における文化・芸術活動の役割や、住民とアーティストの関わりについて研究をすすめています。

その中で、農山漁村において、芸術活動を地域の文脈に即して導入していくことが包摂的地域づくりの一助となることが見出されつつあります。

本年3月には、宮崎県西臼杵地方(高千穂町、五ヶ瀬町)をフィールドワークし、伝統文化である「夜神楽」の継承に見る、移住者(アーティストを含む)と住民との新しい場作りや、茶園の仕事から移住者となり、集落の一員となっている例などについて、話をうかがってきました。

今回の研究会では、視察から見えてきたアーティストの役割、また彼らの存在や活動によって、農村の人々が得た「気づき」や、「視点」について検討することで、農村×アートの相互作用や、これからの関わり方について考えます。

■日時:2023年6月21日(水) 19:00~20:30 (オンライン開催)

■ゲストスピーカー:    藤木 哲朗(日向時間舎代表・写真家)

■オブザーバー:       認定NPO法人山村塾理事長 小森 耕太

         演出家・民俗芸能アーカイバー 武田 力

■スピーカー:  <九州大学大学院芸術工学研究院より>

・朝廣 和夫(准教授/緑地保全学)

・長津 結一郎(准教授/アートマネージメント) 

■進行・報告:森 千鶴子(九州大学大学院芸術工学研究院・学術研究員)

■定員:60名

■会場:オンライン(Zoom)

■対象者:里山保全や農村の地域づくり、農とアートの関係に興味のある方

■使用アプリ:Zoom(事前にアプリをインストールしておくとスムーズです。)

■参加料:無料

■申込方法:事前申込制。以下のURLにアクセスし申込事項に記入をお願いします。申し込みいただいた方へ、当日の午前中にURLをご連絡いたします。お知らせしたURLにアクセスし、受講してください。

(申込フォームURL) https://forms.gle/xBArWytNv5y6BTWC7

■申込締め切り日:6月19日(月)

■お問い合わせ:
九州大学大学院芸術工学研究院 社会包摂デザイン・イニシアティブ
Eメール:sal-cul@design.kyushu-u.ac.jp

■アクセシビリティ
*当日は、音声を文字化するアプリ「UDトーク」を活用したリアルタイム字幕をご提供します。その他、当日の配慮についてご要望等がありましたら、可能な範囲で対応いたしますので、申込フォームの「⑦ご要望欄」にお書き下さい。

■スピーカー プロフィール

朝廣 和夫
博士(芸術工学)。専門は緑地保全学。1993年九州芸術工科大学芸術工学部環境設計学科卒業後、里地・里山の保全、都市緑地の保全等の教育研究を進める。平成24年7月九州北部豪雨の後に、「中山間地水害後の農林地復旧支援モデルに関する研究」を推進し、「災害後の農地復旧のための共助支援の手引き」を公開。中山間地の自然・生活の豊かさの保全には、アートが必要ではないか、という視点でソーシャルアートラボで活動中。

長津 結一郎
アーツ・マネジメントや文化政策に関する研究や実践を通じて、異なる立場の人々がどのように協働することができるのかを探求。2016年から八女市黒木町笠原地区との協働により、アートプロジェクトの企画運営や奥八女芸農プロジェクトの立ち上げを行う。著書に『舞台の上の障害者:境界から生まれる表現』(九州大学出版会2018)、共編著に『アートマネジメントと社会包摂〜アートの現場を社会にひらく』(水曜社2021)ほか

藤木 哲朗(日向時間舎代表・写真家)宮崎県高千穂町
1976年 宮崎県高千穂町生まれ。地元の高校卒業後、大阪の写真専門学校へ進学。在学中に一月ほどスリランカを旅する。卒業後、北海道で一年間働いたのち、ニュージーランド、バヌアツ共和国へ。帰国後、家業の飲食店で働きながら年に1、2ヶ月は海外を旅する。30歳で一念発起して、フォトメッセージマガジン「日向時間」を出版(全4号)。高千穂線存続運動を経て、現在、高千穂町にて、少しの田畑と柚子園を借り受け、コミュニティスペース「千人の蔵」を拠点に、日向時間舎を経営(写真業、情報発信業、高千穂米100俵運動)。NPO法人山参会事務局次長、高千穂記録文芸誌『かなたのひと』編集担当。

小森 耕太
認定NPO法人山村塾理事長。大学時代に山村塾の活動と出会い、2000年4月から山村塾事務局スタッフとして八女市黒木町に移住。以後、地域の農林家と連携し、里山保全活動、都市農山村交流活動を企画運営してきた。平成24年7月九州北部豪雨での笠原地区農地復旧、平成29年九州北部豪雨で被災した朝倉市黒川地区の支援など災害復興にもかかわる。

武田 力
演出家・民俗芸能アーカイバー。俳優として欧米を中心に活動後、演出家に。過疎の進む滋賀県朽木古屋集落の六斎念仏踊りの復活/継承に関わるなど、民俗芸能の構造から現代社会を観客と軽やかに思考する作品を展開する。近年では、フィリピン・Karnabal、中国・上海明当代美術館の招聘を受け、作品を制作した。横浜市芸術文化振興財団2016, 2017年度クリエイティブ・チルドレン・フェロー、2019年度国際交流基金アジアセンターフェローにそれぞれ選定された。

【関連リンク】

第3回半農半アートフォーラム「文化からみる農ある暮らしの価値」(2023年1月9日開催)報告書

中山間地域に関する論文2本(地域固有性に着目した芸術活動関連と、豪雨被災地における修景デザインによる復興支援関連)2022年11月掲載

page top >