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「合理的配慮」という言葉へのイメージと本来の理念との違いを明らかにするアンケートの設計。QFC-SP参加高校生による論文

2023.5.22

本学では、「九州大学未来創成科学者育成プロジェクト(QFC-SP:Kyushu University Future Creators in Science Project)」を展開しています。QFC-SPは、将来グローバルに活躍しうる次世代の傑出した科学技術人材を育成するため、卓越した意欲・能力を有する高校生を選抜し、九州大学理工農芸系・医歯薬系学部において年間を通じ、高度で実践的な教育を行い、その意欲や科学的知識・技能と科学的思考力をもとに課題解決能力をさらに伸ばしていくことを目的とする高校生対象の教育プロジェクトです。

そのDesign & Media「デザインとメディア」コースにおいて、QFC-SP参加の高校生がDIDI教員・尾方義人教授の指導で包摂性についての研究を行い、研究報告論文『個人に着目した包摂型福祉のためのアンケート設計の提案』を書きました。

【執筆者】

久保 穂果(福岡県立博多青松高等学校)
尾方 義人(九州大学大学院芸術工学研究院未来共生デザイン部門)

【内容】

障害者への合理的配慮や差別解消に対して、2013年に制定された「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律(障害者差別解消法)」を根拠にアプローチしているもの。
合理的配慮(原語:reasonable accommodation)という言葉の本来の理念と実際のイメージを比較するなど、福祉に必要な課題を言葉や概念の観点から明らかにすることを目的としたアンケート調査を設計し、提案した論文です。

【論文掲載誌】

『九州大学大学院芸術工学研究院 紀要』2022, Vol.37(2022年11月1日発行)

下記URLから論文をご覧いただけます。
https://catalog.lib.kyushu-u.ac.jp/opac_download_md/5208230/037_p031.pdf


【関連リンク】 

2022年度 DIDI年次報告書 第1回 社会包摂デザイン勉強会「障害者権利条約の日本審査について」(担当:須長正治先生)

コラム「横からすいません」第6回「合理的配慮!? 積極的理解と対応」

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