九州大学社会包摂デザイン・イニシアティブは、多様性のある包摂型社会の「仕組み」をデザインする先導的研究拠点です。
聴覚障害のある人にとってのコンサートのあり方についての実践研究
聴覚障害者を鑑賞の対象とした音楽コンサートが全国各地で行われるようになってきている。だがその中には、聴覚障害者にとっての「音楽」像を十分に理解しないまま、聴者の思い描く方法で事業が推進されている現状にある。その一方、聴覚 …
自然の循環と協働体の再生のためのアート実践の仕組み — 物語からのアプローチ
近年の自然災害の苛烈化や疫病の蔓延によって、社会的繋がりの分断や孤立が進んでいます。本研究チームはこれまで、自然災害による被災者の心のレジリエンスを回復するため、被災木によるアート作品の制作や植物の循環を再生するための復 …
認知症ケアの場で芸術活動が変化を生み出す仕組み
認知症ケアの場で、さまざまな芸術活動が行われるようになっています。これまでの研究から、即興的で共創的な芸術活動は、認知症本人だけでなく、認知症の人と介護者の関係性にも良い影響を与えることがわかっています。しかし、実際にど …
ジェンダー/LGBTsのデザイン
世界経済フォーラムの「ジェンダーギャップ指数」ランキングの低迷に見られるように、日本では、ジェンダーの不均衡が是正されない状況が続いています。LGBTについても、認知が広まったとは言え、差別的な発言が後を絶ちません。本研 …
「半農半アート」を基盤とした地域づくりの仕組み
少子高齢化・過疎化に伴い、中山間地域などの農村社会には課題が山積しています。これまでのソーシャルアートラボの取り組みでは、芸術活動を地域の文脈に即して導入していくことが包摂的地域づくりの一助となることが見出されました。全 …
社会包摂映画制作(障害を有する人との映画制作)
障害を有する人との映画制作プロジェクト(: 社会包摂映画制作プロジェクト)に、2022年12月より取り組んでいます。 障害を有する人の文化芸術活動の中で、絵画制作は多くの人が取り組み、私たちはその世界に驚かされ、文化芸術 …
多様性に応えるピクトグラムのデザイン
多様な人、多様なメディアが混在する現代社会において、ピクトグラムには、標準的な人やメディアへの最適化を目標とする『標準化』では、解決出来ない課題が存在します。例えば、知的障害や自閉スペクトラム症、認知症を有する人にとって …
「声なき声」を包摂するメディア・コミュニケーションの構築
多様性が求められる現代の民主主義社会では、情報過多により見聞きされず、埋もれている多様な「声」を引き出す対話のプロセスがますます重要になっています。専門家だけが一方的に先導する社会構想が説得力を失い、市民による参加と意思 …
戦略的研究
デザインシンクタンクでは、社会包摂デザイン・イニシアティブの「戦略的課題」と定めた研究内容を主に実施していきます。 参加メンバー ▶︎2021年度DIDI年次報告書・尾方先生の活動報告◀︎▶︎2021年度DIDI年次報告 …
音響工学の手法を用いた軽度聴覚障害者サポートの仕組みづくり
聴覚系を支配する規則の発見・聴覚障害の可視化を行います。この取り組みを通じ、軽度聴覚障害への理解を促し、パーソナリティに原因があると判断されて社会的な排除の対象になりやすい軽度難聴者が包摂される社会の仕組みづくりに貢献し …
多様な色覚特性を持つ人に伝えるためのデザイン
色覚異常と呼ばれる色覚特性を持つ人は、色覚正常と呼ばれる特性を持つ人と異なる色を知覚することがあり、見分けられない色もあります。これらの人たちに対して、これまでは「正常な色覚」を前提にし、それを補正するというデザインアプ …